#409 地下自販機、私の心のオアシス
入社してすぐ、会社のルールもフロアの配置も曖昧なのに、なぜか地下休憩室の自販機のラインナップだけは完全に把握していた。午後の会議後、いつもの「微糖ミルクコーヒー」が売り切れてると、今日はもうダメだ…って気分になったり、逆に補充されてると、ちょっとしたラッキーみたいに感じたり。
「今週の新商品」ポップに並ぶわけのわからないエナジードリンクに、一日を乗り切る秘密兵器を期待して冒険し、結局後悔したことも。時には「あの課長、今日もブラックか。意外と堅実だな」なんて、勝手に脳内で人間観察までしていた。
夕方、誰もいなくなった休憩室で、自販機の機械的な稼働音だけが響く中、熱いお茶を握りしめて、今日一日のあれこれを巻き戻す時間が、少しだけしんどかった。でも、あの小さなボタンを押す一瞬の選択と、ジュースが出てくるゴトッという音。それは間違いなく、あの頃の自分が、ささやかな日常のペースを取り戻すための、確かな合図だった。今も、ふと見かけると少しだけ、あの頃の疲れた自分を労ってあげたくなる。
「今週の新商品」ポップに並ぶわけのわからないエナジードリンクに、一日を乗り切る秘密兵器を期待して冒険し、結局後悔したことも。時には「あの課長、今日もブラックか。意外と堅実だな」なんて、勝手に脳内で人間観察までしていた。
夕方、誰もいなくなった休憩室で、自販機の機械的な稼働音だけが響く中、熱いお茶を握りしめて、今日一日のあれこれを巻き戻す時間が、少しだけしんどかった。でも、あの小さなボタンを押す一瞬の選択と、ジュースが出てくるゴトッという音。それは間違いなく、あの頃の自分が、ささやかな日常のペースを取り戻すための、確かな合図だった。今も、ふと見かけると少しだけ、あの頃の疲れた自分を労ってあげたくなる。